テキサスホールデムは、海外でも国内でも大規模なトーナメントが行われるほど人気のある競技であり、最近ますます注目を集めています。
その人気の理由としては、運と実力のバランスがよく取れているゲーム性にあります。
テキサスホールデムとは
家庭でも遊べる5カードドローポーカーと違い、テーブルにコミュニティカードと呼ばれる、参加者全員が自分のカードとして使える共通のカードがあるのが特徴です。
プレイヤーにはそれぞれ2枚のカード、テーブルにコミュニティカードが5枚配られ、合計7枚のカードから役を作っていき、ベットなどの駆け引きを行います。
基本的なポーカーのルールや役の強さは知っている前提で説明していきますので、曖昧な場合は、こちらの記事を参考にしてください。
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テキサスホールデムの用語
ゲーム内で行われるアクションや、プレイヤーのポジションなど特定のルールや流れがあり、これを理解することでゲームの楽しさと戦略が一層深まります。以下では、テキサスホールデムにおける主要なアクションと専門用語の一部を詳しく紹介します。
①ゲームの始まり
アクション
・オールイン(All-In)
手持ちのチップを全て賭けることです。
・コール(Call)
相手からのベットやレイズと同額のチップを賭けることです。
・チェック(Check)
チップを賭けずに様子を見ることです。
このチェックは誰もチップを賭けていない状態でしか行うことはできません。
・ベット(Bet)
チップを賭けることです。
・レイズ(Raise)
前のプレイヤーのベット額に上乗せしてチップを賭けることです。
レイズに対してさらに上乗せすることをリレイズと言います。
※ベッティングラウンドのチップが一定になるまで、次のラウンドには進めません。
・フォールド(Fold)
ゲームから降りることです。
ドロップ、ダウンとも言われます。
※他のプレイヤーがフォールドし、残り1人になった場合、その時点で勝利となります。
専門用語
・プリフロップ(Pre-Flop)
プレイヤーにハンド(手札)2枚が配られた後にプレイヤーがアクションを始める
(ベットする)最初のラウンドのことです。座っているポジションやハンド(手札)の強さで、チップを賭ける枚数を決める重要なラウンドとなります。
・フロップ(Flop)
プリフロップが終わり、コミュニティカード3枚がオープンされた後に
プレイヤーが2回目のアクションをするラウンドのことです。
自分のハンド(手札)2枚とオープンされた3枚を照らし合わせて
プレイヤーそれぞれがアクションを決めます。
・ターン(Turn)
4枚目のコミュニティカードがオープンされ、3回目のアクションを行うラウンドのことです。
・リバー(River)
5枚目のコミュニティカードがオープンされ、プレイヤーがアクションできる
最後のラウンドとなります。コミュニティカードが5枚オープンされており、
役が確定している状態です。ベットラウンドを多く重ねているので、
その流れから相手のハンドを予想して、自分が勝っているのか負けているのか、
ブラフであるのかを総合的に考えて勝負していきます。
・ショーダウン(Show Down)
プレイヤーのハンド(手札)をオープンすることです。
最も強い役を作ったプレイヤーの勝利となります。
コールした側のプレイヤーは、ハンド(手札)を伏せたまま見せずに、
負けを認めてフォールドすることもできます。
・ブラインド(Blind)
最初に強制的に賭ける金額のこと
ポジション
テキサスホールデムでは、「Position is power」という言葉があるくらい、ポジションは重要な要素となります。アクションを行う順番が後になるほど、他のプレイヤーのアクションを見てから自分のアクションを行えるため、非常に有利となります。
・ディーラー(Dealer)
ゲームの進行係のことです。
プレイヤーにカードを配ったりコミュニティカードをオープンしながらゲームの進行をします。
・ディーラーボタン(Dealer Botton)【BTN】
1番最後にアクションを行うポジションです。
プレイヤーの前に円盤型のDEALERと書かれたボタンが置かれている場合が多いです。
ディーラーボタンを基準に他のポジションが決まります。
テキサスホールデムはポジションによって有利、不利があり、
ディーラーボタンは1番有利とされているポジションになります。
・スモールブラインド(Small Blind)【SB】
ディーラーボタンの左隣のポジションのことです。
ブラインドの半額を強制的にベットしなければならないポジションです。
プリフロップではディーラーボタンのアクションの後に、
フォール ド、コール、レイズを行う権利を持ちます。
プリフロップ以降1番最初にアクションをしないといけないポジションで、
1番不利なポジションといえます。
・ビッグブラインド(Big Blind)【BB】
スモールブラインドの左隣のポジションのことです。
ブラインドを強制的にベットしなければならないポジションです。
プリフロップではスモールブラインドの後に、
フォールド、コール(チェック)、レイズを 行う権利を持ちます。
プリフロップでは1番最後にアクションができますが、フロップ以降になれば
スモールブラインドの次にアクションをしなければならない為、良いポジションとは言えません。
ゲームの基本的な流れ
①ゲームの始まり
・まずディーラーはディーラーボタンの位置を決めます。
ディーラーボタンとはアクションを決めるための目印です。
このボタンが置かれたポジションのプレイヤーはボタン(BTN)と呼ばれます。そしてボタンから時計回りにスモールブラインド(SB)、ビッグブラインド(BB)と呼ばれるポジションになります。
※このディーラーボタンの位置はゲーム毎に時計回りに移動します。
②プリフロップ(カードの配布)
・プリフロップで2枚のカードが各プレイヤーに配られます。
ハンドが配られた後に、各プレイヤーはチップをベットするかどうかを選択できます。なお、スモールブラインド、ビッグブラインドは強制的に規定の枚数のチップをベットしなければならないルールが存在します。
プリフロップでは、配られた2枚のカードを見てゲームに参加するかどうかの判断を行い、ビッグブラインド(BB)の左隣の人から時計回りにアクションを進めていきます。
③フロップ
・フロップでは、コミュニティカードがテーブル中央に3枚オープンされます。
このラウンド以降は、スモールブラインド(SB)から時計回りでプレイヤーのアクションが進みます。
④ターン
・ターンでは4枚目のコミュニティカードがオープンされます。
3回目のベットラウンドでもあり、このターンで合計6枚のカードが出揃っており、残りのカードは1枚しかない為、勝負の大半が決まっています。
⑤リバー
・リバーで最後のコミュニティカードがオープンされます。
最後のカードがオープンされた時点で、各プレイヤーの役の強さは決定しています。
強い役を作ることを目指すポーカーですが、最終的な目的はチップの獲得であり、強い役を作ることはその手段にすぎません。
なので、ブラフで相手プレイヤーをフォールドさせる戦略を取ってみるのも1つの手と言えます。
⑥ショーダウン
・最終的に残ったプレイヤーで、ハンドを戦わせます。
最も強い役を作ったプレイヤーの勝利となります。
これまでにベットされたチップは勝利したプレイヤーの総取りとなります。
⑦次のゲーム
ディーラーボタンを時計回りに1つ移動させ、②~⑥を繰り返すだけです。
まとめ
テキサスホールデムは、ポーカーの中でも世界的に広く親しまれているゲームですが、まずは基本的なルールや専門用語を押さえることが大切です。
このゲームでは、プレイヤーは自分の手札とテーブル上にオープンされる共通カードを組み合わせ、最高の役を作ることを目指します。役の強さには、ロイヤルフラッシュからハイカードまで様々な種類があり、最終的に相手の役よりも強い役を作ることが勝利の条件です。
テキサスホールデムには、覚えておきたい多くの専門用語があります。たとえば、オールイン、コール、チェック、ベット、レイズ、フォールドなどが基本のアクションです。さらに、ディーラーボタンの位置、ブラインド、ポジションといった要素もゲームの進行に影響を与えるため、理解しておくと良いでしょう。
上達するためには、各ポジションの特徴を理解し、ブラフを使うタイミングを見極めることが重要です。また、強いハンドのパターンや一般的な戦術を身につけることも鍵となります。ポジションによって有利不利が変わるため、状況に応じて戦略を調整することが勝利への道となります。
最初は複雑に感じるかもしれませんが、テキサスホールデムは運と戦略の両方が絡むため、初心者でも経験者でも楽しめます。さらに、経験を積むことであなたのスキルが向上し、ゲームの奥深さをより楽しむことができるでしょう。
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