仮想通貨を扱う上で、考えなくてはいけないことの一つにブロックチェーンの選定があります。
これは、仮想通貨に興味を持ち始めた初心者の誰しもが使用するにあたってぶつかる問題の一つであり、ここで適当にブロックチェーンを選んでしまうと、
- 手数料が高く、コストがかさむ
- 開発が進んでいないチェーンを選び、プロジェクトが停滞
などの事態が発生してしまいます。
そこで今回は、「ブロックチェーン選びで失敗しないためのチェックポイント3選」 を紹介します。
・これから仮想通貨を始めようと考えている
・使っているがイマイチまだブロックチェーンについて深く理解できていない
という方はぜひ、本記事を読み進めていっていただければと思います。
1. 手数料(ガス代)

なぜ重要?
仮想通貨において、ブロックチェーンを利用するたびに必ず 手数料(ガス代) が発生します。特に頻繁に取引を行う人にとっては、重要な問題で、当然手数料が高いブロックチェーンを選ぶと、コストがかさみ資金が目減りしてしまいます。
代表例(ガス代の比較)
ブロックチェーン | 手数料の目安 |
イーサリアム(ETH) | 高い(数ドル〜数十ドル) |
ソラナ(SOL) | 非常に安い(0.01ドル未満) |
ポリゴン(MATIC) | 安い(数セント) |
アービトラム(ARB) | 安い(数十セント) |
どんな人におすすめ?
- NFTやDeFiを頻繁に利用する人 → ソラナ、ポリゴン、アービトラム
- コストを抑えつつイーサリアムのエコシステムを活用したい人 → アービトラム
- 資金力があり、イーサリアム上の主要プロジェクトを活用したい人 → イーサリアム
2. トランザクション速度

なぜ重要?
取引や送金の処理速度は、特に DeFi・NFT・ゲーム を利用する際に大きな影響を与えます。遅いチェーンを選んでしまうと、
- 送金に時間がかかる → 価格変動の影響を受けやすい
- NFTの取引の遅延 → せっかくのチャンスを逃す可能性がある
- ゲーム内のアクションが遅い → スムーズなプレイができない
代表例(処理速度の比較)
ブロックチェーン | トランザクション速度(TPS) |
ビットコイン(BTC) | 7 TPS(非常に遅い) |
イーサリアム(ETH) | 30 TPS(やや遅い) |
アバランチ(AVAX) | 4,500 TPS(速い) |
ソラナ(SOL) | 65,000 TPS(非常に速い) |
どんな人におすすめ?
- 高速決済が必要なユーザー(NFT・DeFi・ゲーム) → ソラナ、アバランチ
- イーサリアムのエコシステムを利用しつつ速度も重視したい → アービトラム
- 資産を長期保有するだけなら速度は気にしなくてもOK → ビットコイン
3. セキュリティ・分散性

なぜ重要?
ブロックチェーンのセキュリティと分散性は、資産の安全性やネットワークの信頼性に直結します。特に、以下のようなリスクを避けるために重要です。
- ハッキング:セキュリティの脆弱なブロックチェーンは攻撃対象になりやすい。
- 51%攻撃:特定のグループがネットワークの過半数を支配し、不正な取引を行う可能性。
- 中央集権化リスク:分散性が低いと、特定の企業やグループの影響を受けやすい。
代表例
ブロックチェーン | セキュリティレベル | 分散性 |
ビットコイン(BTC) | 最高 | 完全分散型 |
イーサリアム(ETH) | 高い | バランス型 |
ソラナ(SOL) | 中程度 | やや中央集権型 |
BNBチェーン(BNB) | 中程度 | 中央集権型 |
ビットコイン(BTC)は最も安全性が高く、完全な分散型ネットワークを持ちます。一方、ソラナ(SOL)やBNBチェーン(BNB)は高速で手数料が安いですが、ネットワークの管理者が集中しているため、中央集権的な側面がありセキュリティ面でのリスクがあります。
ここで中央集権型はなぜ安全面に不安があるのか解説していきます。
中央集権型のブロックチェーンは、特定の管理者や限られたサーバーで運営しています。
つまり、管理者のサーバーが落ちるようなことがあれば、ネットワーク全体が動かなくなることも起こり得ます。実際に、中央集権型のソラナ(Solana)は過去に何度も停止したことがあります。
また、管理者のサーバーがハッキングされた場合についても、ネットワーク全体が危険な状況に晒されることになります。
よって、一部の権限が集中していることで、セキュリティ上のリスクが高まるという点を理解しておくことが大切です。
といっても、中央集権型は手数料が安い、取引速度が速いという利点もありますので、私は1ユーザーとして仮想通貨を取引は、主にソラナのような中央集権型のブロックチェーンの使用しております。
どんな人におすすめ?
- 長期投資家:安全性を最優先するなら、ビットコインやイーサリアム。
- 開発者:信頼性と分散性のバランスを取りたいなら、イーサリアム。
- ユーザー:利便性を優先するなら、ソラナやBNBチェーン。
まとめ

ここまでのチェックポイントを踏まえ、用途別に最適なブロックチェーンを整理しました。
- 初心者・NFT投資家 → ソラナ(SOL)、ポリゴン(MATIC)
- 手数料が安く、取引がスムーズ
- 初心者でも扱いやすい
- 長期投資・安全性重視 → ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)
- 分散性が高く、信頼性がある
- 価格の安定性が比較的高い
また、仮想通貨についてもっと詳しく知りたいという方にこちらで仮想通貨の記事一覧をまとめておりますので、ぜひこちらからご確認ください。