ビットコインの基本:初心者が知っておくべきこと

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ビットコイン(BTC)は仮想通貨の代表格として広く知られています。

最初に登場した当時の価格は1ビットコインが約0.07円、2024年6月には約1,124万円まで上昇しました。ビットコインはその価格と知名度が上昇するにつれて、これまで仮想通貨に関心がなかった人々の間でも、ビットコインが話題になることが増えています。

目次

ビットコイン(BTC)は世界初のデジタル通貨

ビットコインは、世界初のブロックチェーン技術を基盤としたデジタル通貨であり、中央銀行のような管理者が存在しない点が大きな特徴です。

通貨単位BTC
発行上限枚数2,100万枚
コンセンサスアルゴリズムProof of Work(PoW)
ホワイトペーパーBitcoin.pdf
公式サイトBitcoin.org

現在、ビットコインは最も知名度の高い仮想通貨であるため、「ビットコイン=仮想通貨」と考える人も多いですが、実際には他にも多くの種類があり、日本円やアメリカドル、ユーロなどの法定通貨と同様に、ビットコインも仮想通貨の一部に過ぎないのです。ビットコイン以外の暗号通貨はアルトコインと呼ばれ、イーサリアムやリップルなどがその代表例です。

始まり

引用:OBS COUNTDOWN

ビットコインの歴史は、2008年10月に「Satoshi Nakamoto(サトシ ナカモト)」という名の人物(またはグループ)がネット上に投稿した論文から始まります。この論文は、国家や銀行を介さない分散型の暗号資産について説明していました。

その後、2009年1月にナカモト氏の論文を基にしたオープンソースのソフトウェアが公開され、これがビットコインの最初の形となりました。

従来の通貨とは異なる「暗号資産」という新しい概念や、ブロックチェーン技術、中央集権的な管理者のいない金融システムなど、非常に革新的なものでした。そのため、当初は広く受け入れられることはありませんでした。

その後、2010年2月には初のビットコイン取引所が開設され、取引が開始されました。

ビットコインの仕組み

ビットコインは「ブロックチェーン」と呼ばれる技術を利用して取引を行います。ブロックチェーンは、ビットコイン取引の基盤となる技術で、簡単に言えば、ビットコイン取引の記録をまとめた台帳の役割を果たします。

取引データ(トランザクション)はブロックとして管理され、これらのブロックがチェーン状に連結されて分散管理されるため、「ブロックチェーン」と呼ばれます。

この構造は非常にシンプルですが、データの改ざんに強く、取引履歴を安全に記録するのに適しています。そのため、ブロックチェーンはビットコインをはじめとする暗号資産の取引記録方式として広く利用されています。

ビットコインの特徴

1.中央銀行が存在しない

ビットコインは、日本円やアメリカドルのように国家や中央銀行によって発行される法定通貨とは異なり、通貨価値が保証されるものではありません。逆に、ビットコインには流通量を調整したり、取引に介入したりする中央銀行のような機関は存在しません。例えば、日本では日本銀行がその役割を果たしますが、ビットコインにはそのような管理組織がありません。

ビットコインは、国家から独立し、中央集権的な管理を受けない通貨として設計されました。この特徴は、ビットコインだけでなく、他の多くの暗号資産にも共通しています。

2.インターネット上に分散保存される取引データ

P2P(ピア・ツー・ピア)の仕組み

中央銀行が存在しないということは、取引情報が一箇所に集中していないことを意味します。通常、銀行では金庫と厳重に管理されたメインサーバーで通貨や取引情報が管理されます。しかし、ビットコインでは、プログラムをダウンロードして取引に参加している各端末が、相互に接続されたP2Pネットワークを形成しています。

従来のクライアントサーバシステムでは、サーバーが故障するとシステム全体がダウンしてしまうリスクがありますが、P2Pネットワークでは、一部の端末が停止してもシステム全体がダウンすることはありません。

ビットコインの取引情報は、世界中に分散している多数のパソコンやスマホ、タブレットなどの端末によって記録・共有され、情報の整合性やセキュリティが確保されています。ビットコインの価値は、国家ではなく、あらかじめ決められたプログラムに従って取引を行う世界中のユーザーの信頼によって支えられています。

3.発行枚数に上限がある

ビットコインは誕生時から、発行枚数が2,100万枚と決められています、それ以上発行されることはありません。

現在発行されている多くの暗号資産も、最終的な発行上限が設定されていますが、その数や根拠はそれぞれ異なります。

法定通貨の場合、中央銀行の経済政策によって通貨の流通量を調整し、景気をコントロールすることができます。しかし、必要以上の通貨を流通させると、通貨の価値が下がりインフレを引き起こすリスクがあります。

ビットコインには中央管理組織がないため、無制限に発行されると市場に余剰が生じ、価値が下がる可能性があります。こうした懸念から、発行枚数の上限があらかじめ設定されています。

このように発行上限が設定されているため、ビットコインは「デジタルゴールド」とも呼ばれ、将来的な値上がりが期待されることや、投機的な動きに繋がっていると言えるでしょう。

4.世界中にリアルタイムで送金できる

ビットコインはインターネットさえあれば、いつでも世界中のどこにでも送金できます。

さらに、従来の銀行を通じた海外送金と比べて、ビットコインの送金は非常に速いのが特徴です。通常、数日かかる海外送金が数十分で完了します。

このように迅速な送金が可能なのは、ビットコインなどの暗号資産がブロックチェーンという技術を利用しているためです。

5.ビットコインのマイニング

マイニングとは、取引データを確認し、新しいブロックを作成するプロセスです。マイナーと呼ばれる参加者が高性能なコンピューターを使って複雑な計算を行い、最初に計算を解いたマイナーが新しいビットコインを報酬として受け取ります。

6.半減期(ハルビング)

半減期とは、ビットコインのブロック報酬が約4年ごとに半分になるイベントです。ビットコインのプログラムには、21万ブロックごとにブロック報酬を半減するルールが組み込まれています。例えば、ビットコインが初めて登場したときのブロック報酬は50BTCでしたが、2012年の最初の半減期で25BTCに減少し、2024年には3.125BTCまで減少しました。

半減期の影響

半減期は、ビットコインの供給量を制限し、インフレを抑えるための重要な仕組みです。供給量が減少することで、需要が一定であれば価格が上昇する可能性があります。過去の半減期でも、価格が上昇する傾向が見られました。

回数日付半減期後の
マイニング報酬
半減期後の
最高値
半減期後の最安値
1回目2012/11/2825BTC$1,120$12
2回目2016/07/0912.5BTC$2,856$624
3回目2020/05/116.25BTC$5,8763$9,446
4回目2024/04/203.125BTC$7,1629$53,923
5回目2028年頃1.5625BTC
6回目2032年頃0.78125BTC

ビットコインの半減期は、ビットコインの経済モデルを理解する上で非常に重要なイベントです。次の半減期は2028年に予定されています

まとめ

仮想通貨を始めるなら、まずはビットコイン

ビットコインは、最初に登場した仮想通貨であり、現在もその代表格として知られています。

人気と時価総額の両方でトップを誇り、仮想通貨を始めるなら、まず手に入れておきたいコインと言えるでしょう。

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