国際ルール麻雀(MCR:Mahjong Competition Rules)の最大の特徴は、81種類もの多彩な役が存在することです。日本麻雀の約40役と比較すると約2倍の役があり、これが戦略の幅を大きく広げています。しかし、「81役も覚えるのは無理」「どの役から優先的に覚えればいいかわからない」という声も多く聞かれます。
実は、MCRの81役は点数によって明確に階層化されており、実戦で頻繁に使われる役は20~30種類程度です。残りの役は高難易度の役満クラスや特殊な状況でしか成立しない役であり、段階的に覚えていけば十分対応できます。
本記事では、MCRの全81役を点数別に完全解説します。各役の成立条件、実戦での出現頻度、狙い方のコツ、さらには手牌例まで網羅的に掲載。この一記事で、国際ルール麻雀の役システムを完全マスターできます。初心者の方は1~8点の基本役から、経験者の方は高得点役や役満まで、自分のレベルに合わせて学習を進めてください。
MCRの役システムの特徴
日本麻雀との根本的な違い
国際ルール麻雀(MCR)の役システムは、日本麻雀とは異なる設計思想で作られています。
1. 固定点数制
各役に1点~88点の固定点数が設定されています。日本麻雀のような「翻数×符」の複雑な計算は不要です。
2. 複合役の原則禁止
最も高い点数の役のみを採用します。複数の役が成立しても、点数が加算されることはありません(一部例外あり)。
3. 階層化された役構成
| 点数帯 | 分類 | 役の数 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 1~4点 | 基本役 | 約25役 | 易 |
| 6~12点 | 中級役 | 約30役 | 中 |
| 16~32点 | 高級役 | 約15役 | 高 |
| 48~88点 | 役満クラス | 約11役 | 超高 |
4. リーチ・ドラが存在しない
日本麻雀の「リーチ」「ドラ」に相当するシステムはありません。純粋に役の構成で点数が決まります。
役の優先順位の考え方
MCRで勝つためには、状況に応じて狙う役を使い分けることが重要です。
- 序盤:基本役でスピード重視 → 平和(2点)、断么九(2点)、門前清(2点)
- 中盤:中級役で得点を稼ぐ → 混一色(6点)、対々和(6点)、三色同順(6点)
- チャンス時:高得点役を狙う → 清一色(24点)、小三元(12点)、三槓子(12点)
- 役満級の配牌:最高得点を目指す → 大三元(88点)、字一色(64点)、四暗刻(64点)
1点役(超基本役)
1点役は最も基礎的な役ですが、実戦での使用頻度は低めです。多くの場合、他の役と組み合わせて使われます。
1. 無字(ウーツー)- 1点
出現頻度:★★★☆☆ 狙いやすさ:★★★★☆
- 成立条件: 字牌を一切使わず、数牌のみで構成
- 実戦例: 手牌:123m / 456m / 789p / 234s / 5s5s
- 実戦アドバイス: 配牌で字牌が少なければ自然に成立。ただし1点なので、他の役(平和・断么九など)との複合を意識しましょう。
2点役(基本役)
2点役は初心者が最初に覚えるべき頻出役です。作りやすく、実戦で繰り返し使います。
2. 平和(ピンフー)- 2点
出現頻度:★★★★★ 狙いやすさ:★★★★★
成立条件
- 面前(鳴かない)
- 4つの順子
- 役牌でない雀頭
- 両面待ち
- 実戦例: 手牌:234m / 456m / 678p / 123s / 9s9s(待ち:9s)
- 実戦アドバイス: MCRの基本中の基本。順子を中心に構築し、字牌を避けるだけで成立しやすい。スピード重視の手に最適。
3. 断么九(タンヤオ)- 2点
出現頻度:★★★★★ 狙いやすさ:★★★★★
- 成立条件: 2~8の数牌のみで構成(1・9・字牌なし)
- 実戦例: 手牌:234m / 567m / 345p / 678s / 2s2s
- 実戦アドバイス: 鳴いても成立するため、速度重視の展開で有効。配牌で中張牌(2~8)が多ければ積極的に狙いましょう。
4. 門前清(メンゼンチン)- 2点
出現頻度:★★★★☆ 狙いやすさ:★★★★☆
- 成立条件: 鳴かずに面前でツモ和了
- 実戦例: 任意の面前手でツモれば成立
- 実戦アドバイス: 日本麻雀の「門前清自摸和」に相当。面前を維持していれば自動的に2点追加。ロン和了では成立しない点に注意。
5. 一般高(イーパンカオ)- 2点
出現頻度:★★★☆☆ 狙いやすさ:★★★☆☆
- 成立条件: 面前で同じ順子が2組(一盃口)
- 実戦例: 手牌:234m / 234m / 567p / 789s / 3p3p
- 実戦アドバイス: 日本麻雀の「一盃口(イーペーコー)」と同義。順子を作る際、同じ形が揃う可能性を意識しましょう。
6. 辺張(ペンチャン)- 2点
出現頻度:★★☆☆☆ 狙いやすさ:★★☆☆☆
- 成立条件: 12または89の辺張待ちで和了
- 実戦例: 手牌:123m / 456p / 789p / 東東東 / 12s(待ち:3s)
- 実戦アドバイス: 待ちが悪い形だが、成立すれば2点。他の役との複合を狙う場合の補助役。
7. 嵌張(カンチャン)- 2点
出現頻度:★★☆☆☆ 狙いやすさ:★★☆☆☆
- 成立条件: 嵌張待ち(例:13待ち2、46待ち5)で和了
- 実戦例: 手牌:123m / 456p / 13s / 東東東 / 9m9m(待ち:2s)
- 実戦アドバイス: 辺張と同じく待ちの悪さを補う役。できれば両面待ちに変えたい。
8. 単騎(タンキ)- 2点
出現頻度:★★★☆☆ 狙いやすさ:★★☆☆☆
- 成立条件: 単騎待ち(雀頭待ち)で和了
- 実戦例: 手牌:123m / 456p / 789s / 白白白 / 5m(待ち:5m)
- 実戦アドバイス: 七対子や特殊形でよく発生。待ち牌が見えている場合は避けたい。
9. 自摸(ツモ)- 2点
出現頻度:★★★★☆ 狙いやすさ:★★★★☆
- 成立条件: 自分でツモって和了(鳴いていてもOK)
- 実戦例: 任意の手をツモ和了
- 実戦アドバイス: 門前清と似ているが、こちらは鳴いていても成立。ただし大会によっては採用されない場合もあるので要確認。
4点役(初級~中級役)
4点役は基本役より一段階難しいですが、実戦で狙える頻度も高い重要な役です。
10. 混全帯么九(チャンタ)- 4点
出現頻度:★★☆☆☆ 狙いやすさ:★★☆☆☆
- 成立条件: すべての面子と雀頭に1・9・字牌を含む
- 実戦例: 手牌:123m / 789m / 111p / 東東東 / 9s9s
- 実戦アドバイス: 端牌や字牌を活用する戦略。対々和と相性が良い。面前なら4点、鳴くと2点に減る。
11. 不求人(ブーチウレン)- 4点
出現頻度:★★★☆☆ 狙いやすさ:★★★☆☆
- 成立条件: 面前・自摸和了(門前清とほぼ同義)
- 実戦アドバイス: 大会ルールにより、門前清と統合されることもあります。
12. 双暗刻(ソーアンコー)- 4点
出現頻度:★★★☆☆ 狙いやすさ:★★★☆☆
- 成立条件: 暗刻(鳴かない刻子)が2つ
- 実戦例: 手牌:111m / 555p / 234s / 789s / 3p3p
- 実戦アドバイス: 対々和を面前で狙う際に自然に成立。ポンすると成立しないので注意。
6点役(中級役)
6点役は中級者が積極的に狙うべき得点源です。実戦での使用頻度が高く、覚える優先度も高めです。
13. 対々和(トイトイホー)- 6点
出現頻度:★★★★☆ 狙いやすさ:★★★★☆
- 成立条件: 4つの面子がすべて刻子(または槓子)
- 実戦例: 手牌:111m / 555p / 999s / 東東東 / 7p7p
- 実戦アドバイス: ポン戦略の基本。刻子候補が2つ以上あれば積極的に鳴きましょう。字牌の刻子と相性抜群。
14. 混一色(ホンイーソー)- 6点
出現頻度:★★★★☆ 狙いやすさ:★★★☆☆
- 成立条件: 1種類の数牌+字牌のみで構成
- 実戦例: 手牌:123m / 456m / 789m / 東東東 / 白白
- 実戦アドバイス: 配牌で特定の色が偏ったら狙い目。面前なら6点、鳴くと3点に減ります。字牌の扱いがカギ。
15. 三色同順(サンショクドウジュン)- 6点
出現頻度:★★★☆☆ 狙いやすさ:★★☆☆☆
- 成立条件: 萬子・筒子・索子で同じ数の順子
- 実戦例: 手牌:234m / 234p / 234s / 東東東 / 6s6s
- 実戦アドバイス: 計画的に狙う必要がある役。2色で同じ順子ができたら、3色目を意識しましょう。
16. 一気通貫(イッキツウカン)- 6点
出現頻度:★★★☆☆ 狙いやすさ:★★☆☆☆
- 成立条件: 同じ種類の数牌で123・456・789の順子
- 実戦例: 手牌:123m / 456m / 789m / 東東東 / 5p5p
- 実戦アドバイス: 順子が多い手で自然に狙える。2つの順子ができたら、3つ目を意識。
17. 双明槓(ソーミンカン)- 6点
出現頻度:★☆☆☆☆ 狙いやすさ:★☆☆☆☆
- 成立条件: 明槓(他家の捨て牌でカン)を2回
- 実戦例: 手牌:1111m(明槓) / 9999p(明槓) / 456s / 8s8s
- 実戦アドバイ: 狙って成立させるのは困難。偶然性が高い役。
18. 双箭刻(ソーシェンコー)- 6点
出現頻度:★★★☆☆ 狙いやすさ:★★★☆☆
- 成立条件: 三元牌(白・發・中)のうち2種の刻子
- 実戦例: 手牌:白白白 / 發發發 / 123m / 456p / 9s9s
- 実戦アドバイス: 三元牌が重なったら意識。小三元(12点)への発展も視野に入れましょう。
19. 全帯五(チュエンタイウー)- 6点
出現頻度:★☆☆☆☆ 狙いやすさ:★☆☆☆☆
- 成立条件: すべての面子と雀頭に5を含む
- 実戦例: 手牌:345m / 456m / 555p / 456s / 5s5s
- 実戦アドバイス: 非常に特殊な役。配牌で5が異常に多い時のみ検討。
20. 七対子(チートイツ)- 6点
出現頻度:★★★★☆ 狙いやすさ:★★★☆☆
- 成立条件: 7組の対子(面前のみ)
- 実戦例: 手牌:11m / 33m / 55p / 77p / 22s / 44s / 東東
- 実戦アドバイス: 配牌でペアが4つ以上あれば検討。面子を作らずペアを集める特殊な戦略。
8点役(中~上級役)
8点役は一定の技術と計画性が必要な役です。狙えるチャンスは限られますが、決まれば大きな得点源になります。
21. 混老頭(ホンロウトウ)- 8点
出現頻度:★★☆☆☆ 狙いやすさ:★★☆☆☆
- 成立条件: 1・9・字牌のみで構成
- 実戦例: 手牌:111m / 999p / 111s / 東東東 / 白白
- 実戦アドバイス: 対々和と相性が良い。端牌と字牌が多い配牌で検討。
22. 三色同刻(サンショクドウコー)- 8点
出現頻度:★★☆☆☆ 狙いやすさ:★☆☆☆☆
- 成立条件: 萬子・筒子・索子で同じ数の刻子
- 実戦例: 手牌:555m / 555p / 555s / 東東東 / 2m2m
- 実戦アドバイス: 狙うのは困難。偶然性が高く、結果的に成立することが多い。
23. 三暗刻(サンアンコー)- 8点
出現頻度:★★★☆☆ 狙いやすさ:★★☆☆☆
- 成立条件: 暗刻(鳴かない刻子)が3つ
- 実戦例: 手牌:111m / 555p / 999s / 234m / 7s7s
- 実戦アドバイス: 対々和を面前で狙う過程で成立。四暗刻(64点)への発展も視野に。
24. 二盃口(リャンペーコー)- 8点
出現頻度:★★☆☆☆ 狙いやすさ:★☆☆☆☆
- 成立条件: 面前で同じ順子が2組×2セット
- 実戦例: 手牌:123m / 123m / 456p / 456p / 8s8s
- 実戦アドバイス: 一般高(一盃口)が2セット。非常に難しいが、決まれば美しい手。
25. 全帯么(チュエンタイヤオ)- 8点
出現頻度:★☆☆☆☆ 狙いやすさ:★☆☆☆☆
- 成立条件: すべての面子と雀頭に1または9を含む
- 実戦例: 手牌:123m / 789m / 111p / 999s / 1s1s
- 実戦アドバイス: チャンタ系の上位役。端牌を多用する特殊な戦略が必要。
12点役(高級役)
12点役は上級者向けの高得点役です。成立条件が厳しいですが、決まれば試合の流れを大きく変えられます。
26. 小三元(ショウサンゲン)- 12点
出現頻度:★★★☆☆ 狙いやすさ:★★☆☆☆
- 成立条件: 三元牌(白・發・中)のうち2種の刻子+1種の雀頭
- 実戦例: 手牌:白白白 / 發發發 / 中中 / 234m / 5s5s
- 実戦アドバイス: 三元牌が2種揃ったら積極的にポン。大三元(88点)への発展の可能性も。
27. 純全帯么九(ジュンチャンタ)- 12点
出現頻度:★★☆☆☆ 狙いやすさ:★☆☆☆☆
- 成立条件: すべての面子と雀頭に1・9を含む(字牌なし)
- 実戦例: 手牌:123m / 789m / 111p / 999s / 1s1s
- 実戦アドバイス: チャンタから字牌を抜いた形。端牌を多く使うため難易度高。
28. 三槓子(サンカンツ)- 12点
出現頻度:★☆☆☆☆ 狙いやすさ:★☆☆☆☆
- 成立条件: 槓子(カン)を3組
- 実戦例: 手牌:1111m / 5555p / 9999s / 東東東 / 3s3s
- 実戦アドバイス: 狙って成立させるのはほぼ不可能。カンのチャンスが3回あれば検討。
29. 混幺九(ホンヤオチュウ)- 12点
出現頻度:★☆☆☆☆ 狙いやすさ:★☆☆☆☆
- 成立条件: 1・9・字牌で全体の3分の2以上を構成(特定の大会ルール)
- 実戦アドバイス: ルールによって採用されない場合も。混老頭の派生役。
16点役(超高級役)
16点以上の役は「準役満」クラスです。成立すれば大逆転も可能な超高得点役です。
30. 清龍(チンロン)- 16点
出現頻度:★★☆☆☆ 狙いやすさ:★☆☆☆☆
- 成立条件: 同種の数牌で123・456・789の順子(一気通貫の面前版)
- 実戦例: 手牌:123m / 456m / 789m / 234p / 5s5s(すべて面前)
- 実戦アドバイス: 一気通貫を面前で完成させた形。16点の価値あり。
31. 三色双龍会(サンシキソウロンホイ)- 16点
出現頻度:★☆☆☆☆ 狙いやすさ:★☆☆☆☆
- 成立条件: 3種の数牌で123・789の順子+5の雀頭
- 実戦例: 手牌:123m / 789p / 123s / 789s / 5p5p
- 実戦アドバイス: 非常に美しい対称形。成立は稀だが、形が見えたら狙う価値あり。
24点役(役満級)
24点は「小役満」クラス。ここから先は超高難度の領域です。
32. 清一色(チンイーソー)- 24点
出現頻度:★★★☆☆ 狙いやすさ:★★☆☆☆
- 成立条件: 1種類の数牌のみで構成(字牌なし)
- 実戦例: 手牌:123m / 456m / 789m / 234m / 5m5m
- 実戦アドバイス: MCRで最も狙いやすい高得点役。配牌で特定の色が7枚以上あれば検討。面前24点、鳴くと16点。
33. 一色四同順(イーショクスーチュン)- 24点
出現頻度:★☆☆☆☆ 狙いやすさ:☆☆☆☆☆
- 成立条件: 同種の数牌で同じ順子が4組
- 実戦例: 手牌:234m / 234m / 234m / 234m / 5m5m
- 実戦アドバイス: 清一色の超特殊形。実戦での成立は極めて稀。
34. 一色四節高(イーショクスーケツカオ)- 24点
出現頻度:★☆☆☆☆ 狙いやすさ:☆☆☆☆☆
- 成立条件: 同種の数牌で連続する数の刻子が4組
- 実戦例: 手牌:111m / 222m / 333m / 444m / 5m5m
- 実戦アドバイス: 清一色+対々和の特殊形。成立は奇跡レベル。
32点役(高位役満)
32点以上は「役満」の領域。成立すれば一発逆転級の得点です。
35. 一色四歩高(イーショクスーホカオ)- 32点
出現頻度:★☆☆☆☆ 狙いやすさ:☆☆☆☆☆
- 成立条件: 同種の数牌で1つずつ数が増える順子が4組
- 実戦例: 手牌:123m / 234m / 345m / 456m / 7m7m
- 実戦アドバイス: 清一色の階段形。非常に難易度が高い。
36. 三槓(サンカン)- 32点
出現頻度:★☆☆☆☆ 狙いやすさ:★☆☆☆☆
- 成立条件: 3つの槓子(三槓子と同義)
- 実戦アドバイス: 大会により12点または32点と扱いが異なる。
37. 混幺九(ホンヤオチュウ)- 32点
出現頻度:★☆☆☆☆ 狙いやすさ:★☆☆☆☆
- 成立条件: 1・9・字牌のみで構成(混老頭の上位役)
- 実戦例: 手牌:111m / 999p / 111s / 東東東 / 白白
- 実戦アドバイス: 混老頭との違いは大会ルール次第。
48点役(高位役満)
48点は役満の上位クラス。MCRの中でもトップレベルの難易度です。
38. 一色三同順(イーショクサンドウシュン)- 48点(鳴き24点)
出現頻度:★☆☆☆☆ 狙いやすさ:★☆☆☆☆
- 成立条件: 同種の数牌で同じ順子が3組+残り1面子
- 実戦例 手牌:234m / 234m / 234m / 789m / 5m5m
- 実戦アドバイス: 清一色の特殊形。面前48点、鳴くと24点。
39. 一色三節高(イーショクサンケツカオ)- 48点
出現頻度:★☆☆☆☆ 狙いやすさ:☆☆☆☆☆
- 成立条件: 同種の数牌で連続する数の刻子が3組
- 実戦例: 手牌:222m / 333m / 444m / 567m / 8m8m
- 実戦アドバイス: 清一色+対々和の階段形。実戦での成立は極めて困難。
64点役(最高位役満)
64点役は麻雀の中でも最難関クラスの役です。一生に一度見られるかどうかのレベル。
40. 小四喜(ショウスーシー)- 64点
出現頻度:★☆☆☆☆ 狙いやすさ:☆☆☆☆☆
- 成立条件: 風牌(東南西北)のうち3つの刻子+1つの雀頭
- 実戦例: 手牌:東東東 / 南南南 / 西西西 / 北北 / 123m
- 実戦アドバイス: 風牌が異常に集まった時のみ検討。大四喜(88点)の一歩手前。
41. 小三元(ショウサンゲン)※64点版
- 成立条件: 大会により、小三元を64点で評価する場合もあり
- 実戦アドバイス: 標準ルールでは12点ですが、一部の大会では64点扱い。事前確認必須。
42. 字一色(ツーイーソー)- 64点
出現頻度:★☆☆☆☆ 狙いやすさ:☆☆☆☆☆
- 成立条件: 字牌のみで構成
- 実戦例: 手牌:東東東 / 南南南 / 白白白 / 發發發 / 中中
- 実戦アドバイス: 配牌で字牌が9枚以上あれば検討。対々和が前提。
43. 四暗刻(スーアンコウ)- 64点
出現頻度:★★☆☆☆ 狙いやすさ:★☆☆☆☆
- 成立条件: 暗刻(鳴かない刻子)が4つ(面前のみ)
- 実戦例: 手牌:111m / 555p / 999s / 東東東 / 3m3m
- 実戦アドバイス: 対々和を面前で完成させる。ロン和了時は単騎待ちのみ成立(ルールによる)。
44. 一色双龍会(イーショクソウロンホイ)- 64点
出現頻度:★☆☆☆☆ 狙いやすさ:☆☆☆☆☆
- 成立条件: 同種の数牌で123・789の順子が各2組+5の雀頭
- 実戦例 手牌:123m / 123m / 789m / 789m / 5m5m
- 実戦アドバイス: 清一色の超対称形。三色双龍会の清一色版。
45. 清老頭(チンロウトウ)- 64点
出現頻度:★☆☆☆☆ 狙いやすさ:☆☆☆☆☆
- 成立条件: 1・9の数牌のみで構成
- 実戦例: 手牌:111m / 999m / 111p / 999p / 1s1s
- 実戦アドバイス: 対々和が前提。1・9が異常に集まった時のみ可能性あり。
46. 全双刻(チュエンソーケー)- 64点
出現頻度:★☆☆☆☆ 狙いやすさ:☆☆☆☆☆
- 成立条件: 偶数(2・4・6・8)の刻子のみで構成
- 実戦例: 手牌:222m / 444p / 666p / 888s / 2s2s
- 実戦アドバイス: 偶数牌のみを集める特殊戦略。実戦では極めて稀。
88点役(最高峰役満)
88点役はMCRの最高峰。成立すれば歴史に残る一局となります。
47. 大四喜(ダイスーシー)- 88点
出現頻度:☆☆☆☆☆ 狙いやすさ:☆☆☆☆☆
- 成立条件: 風牌(東南西北)すべての刻子
- 実戦例: 手牌:東東東 / 南南南 / 西西西 / 北北北 / 5m5m
- 実戦アドバイス: 麻雀で最も難しい役の一つ。配牌で風牌が8枚以上あれば奇跡的に可能性あり。通常はダブル役満扱い。
48. 大三元(ダイサンゲン)- 88点
出現頻度:★☆☆☆☆ 狙いやすさ:★☆☆☆☆
- 成立条件: 三元牌(白・發・中)すべての刻子
- 実戦例: 手牌:白白白 / 發發發 / 中中中 / 123m / 5p5p
- 実戦アドバイス: 役満の中では比較的狙いやすい。三元牌が2種揃ったら積極的にポンし、3種目を待つ。
49. 緑一色(リューイーソー)- 88点
出現頻度:☆☆☆☆☆ 狙いやすさ:☆☆☆☆☆
- 成立条件: 2s・3s・4s・6s・8s・發のみで構成
- 実戦例: 手牌:234s / 234s / 666s / 888s / 發發
- 実戦アドバイス: 「緑色の牌のみ」という美しいコンセプト。索子が極端に偏った時のみ検討。
50. 九蓮宝燈(チューレンポウトウ)- 88点
出現頻度:☆☆☆☆☆ 狙いやすさ:☆☆☆☆☆
- 成立条件: 面前・同種の数牌で1112345678999+同種任意1枚
- 実戦例: 手牌:1112345678999m + 任意の萬子1枚
- 実戦アドバイス: 麻雀で最も美しいとされる役。成立確率は数十万分の1。清一色の究極形。
51. 四槓子(スーカンツ)- 88点
出現頻度:☆☆☆☆☆ 狙いやすさ:☆☆☆☆☆
- 成立条件: 槓子(カン)を4組
- 実戦例: 手牌:1111m / 5555p / 9999s / 東東東東 / 3s3s
- 実戦アドバイス: 理論上可能だが、実戦での成立例はほとんどない。カンのチャンスが4回連続で来る奇跡が必要。
52. 連七対(リェンチートイ)- 88点
出現頻度:☆☆☆☆☆ 狙いやすさ:☆☆☆☆☆
- 成立条件: 同種の数牌で連続する7つの対子
- 実戦例: 手牌:11m / 22m / 33m / 44m / 55m / 66m / 77m
- 実戦アドバイス: 七対子の究極形。清一色かつ連続する対子という二重の制約。
53. 十三么九(シーサンヤオチュウ/ 国士無双)- 88点
出現頻度:★☆☆☆☆ 狙いやすさ:★☆☆☆☆
- 成立条件: 1m・9m・1p・9p・1s・9s・東南西北白發中の13種+いずれか1枚
- 実戦例: 手牌:1m / 9m / 1p / 9p / 1s / 9s / 東南西北白發中中
- 実戦アドバイス: 日本麻雀の「国士無双」と同義。配牌で6種以上の么九牌があれば検討。13面待ちなら「天聴(テンチン)」として評価される場合も。
その他の特殊役(大会により採用)
以下は標準81役には含まれないものの、一部の大会で採用される特殊役です。
54. 天和(テンホー)- 88点【親専用】
出現頻度:☆☆☆☆☆ 狙いやすさ:☆☆☆☆☆(運のみ)
- 成立条件: 親が配牌時点で和了形
- 実戦アドバイス: 約33万分の1の確率。完全に運の役。
55. 地和(チーホー)- 88点【子専用】
出現頻度:☆☆☆☆☆ 狙いやすさ:☆☆☆☆☆(運のみ)
- 成立条件: 子が第一ツモで和了(鳴きが入らない)
- 実戦アドバイス: 約42万分の1の確率。天和より若干確率が低い。
56. 人和(レンホー)- 64点【子専用】
出現頻度:☆☆☆☆☆ 狙いやすさ:☆☆☆☆☆(運のみ)
- 成立条件: 子が第一巡目の他家の捨て牌でロン和了
- 実戦アドバイス: 大会により採用されない場合が多い。採用されても点数が異なることも。
点数帯別・戦略的優先度マトリックス
実戦で役を効率的に習得するために、点数帯×出現頻度でマトリックス化しました。
【最優先】実戦頻出・基本役(1~8点)
| 役名 | 点数 | 頻度 | 優先度 |
|---|---|---|---|
| 平和 | 2点 | 極高 | S |
| 断么九 | 2点 | 極高 | S |
| 門前清 | 2点 | 高 | A |
| 一般高 | 2点 | 中 | B |
| 対々和 | 6点 | 高 | A |
| 混一色 | 6点 | 高 | A |
| 三色同順 | 6点 | 中 | B |
| 七対子 | 6点 | 中高 | A |
【重要】中級役(12~24点)
| 役名 | 点数 | 頻度 | 優先度 |
|---|---|---|---|
| 小三元 | 12点 | 中 | A |
| 三槓子 | 12点 | 低 | C |
| 清一色 | 24点 | 中高 | S |
| 純全帯么九 | 12点 | 低 | C |
【上級】役満クラス(48~88点)
| 役名 | 点数 | 頻度 | 優先度 |
|---|---|---|---|
| 大三元 | 88点 | 低 | B |
| 四暗刻 | 64点 | 低 | B |
| 国士無双 | 88点 | 低 | B |
| 字一色 | 64点 | 極低 | D |
| 清老頭 | 64点 | 極低 | D |
| 九蓮宝燈 | 88点 | 極低 | D |
優先度の見方
- S級:最優先で覚える(実戦で毎局使う)
- A級:早期に習得すべき(週1~2回使う)
- B級:中級者が覚える(月1~2回遭遇)
- C級:上級者向け(年数回)
- D級:参考程度(一生に一度あるかないか)
役の組み合わせ戦略
MCRでは複合役が認められないため、どの役を優先するかの判断が重要です。
ケーススタディ1:対々和vs 混一色
- 状況::手牌:111m / 333m / 555m / 東東 / 發發(萬子+字牌)
- 選択肢A:対々和を狙う(6点) → 字牌をポンして速度重視
- 選択肢B:混一色を狙う(6点) → 萬子を集めて面前維持
推奨判断
- 序盤~中盤:対々和(速度)
- 萬子のツモが続く:混一色
- 字牌が重なる:対々和
ケーススタディ2:平和vs 清一色
- 状況:手牌:234m / 456m / 78m / 2s3s / 5p5p(萬子が濃い)
- 選択肢A:平和狙い(2点) → バランス良く仕上げて速度重視
- 選択肢B:清一色狙い(24点) → 萬子以外を切って高得点狙い
推奨判断
- 萬子が9枚以上:清一色
- 萬子が7~8枚:状況次第
- 他家の手が遠そう:平和で速攻
ケーススタディ3:小三元vs 大三元
- 状況:手牌:白白白 / 發發發 / 中中 / 123m / 5p5p
- 現状:小三元確定(12点)
- 選択肢A:小三元で和了 → 確実に12点獲得
- 選択肢B:大三元を狙う(88点) → 中の3枚目を待つ
推奨判断
- 中が1~2枚見えている:小三元で即和了
- 中が全く見えていない:大三元を狙う価値あり
- 終盤:小三元で確実に
- トップと大きく離れている:大三元に賭ける
初心者向け役習得ロードマップ
フェーズ1(学習開始~2週間):基本5役
目標: 実戦で使える基本役を完全習得
覚える役
- 平和(2点)
- 断么九(2点)
- 門前清(2点)
- 対々和(6点)
- 混一色(6点)
練習方法
- 各役を意識した手牌を作る練習
- オンライン麻雀で10局以上対局
- 成立した役を記録して振り返り
フェーズ2(3~4週間):中級10役
目標: 得点力を強化する
追加で覚える役
6. 三色同順(6点)
7. 一気通貫(6点)
8. 七対子(6点)
9. 小三元(12点)
10. 三暗刻(8点
11. 二盃口(8点)
12. 清一色(24点)
13. 三槓子(12点)
14. 混老頭(8点)
15. 一般高(2点)
練習方法
- 配牌から目指す役を決める訓練
- 高得点役の成立条件を暗記
- 実戦で月10回以上対局
フェーズ3(2ヶ月~):役満への挑戦
目標: 全81役を理解し、役満を狙えるようになる
覚える役
- 大三元(88点)
- 四暗刻(64点)
- 国士無双(88点)
- 字一色(64点)
- その他の高得点役
練習方法
- 役満の成立機会を逃さない訓練
- 配牌評価の精度を上げる
- 上級者の対局を観戦して学ぶ
実戦で役を見分けるコツ
配牌を見た瞬間の判断フロー
ステップ1:牌の種類を数える
- 萬子:〇枚
- 筒子:〇枚
- 索子:〇枚
- 字牌:〇枚
ステップ2:偏りをチェック
- 特定の色が8枚以上 → 一色系
- 字牌が6枚以上 → 混一色 or 字一色
- 対子が4つ以上 → 七対子 or 対々和
- 1・9・字牌が多い → チャンタ系 or 混老頭
ステップ3:方針を決定(3巡以内)
- 速度重視:平和・断么九
- 安定重視:対々和・役牌
- 高得点重視:混一色・清一色
- 特殊形:七対子・国士無双
中盤での役変更判断
役変更すべき状況
- ツモが理想通りに進まない
- 他家が先にテンパイしている
- 目指していた役が不可能になった
役変更の具体例
当初:清一色狙い(24点)
↓
他の色がツモれない
↓
変更後:混一色(6点)+ 速度重視
よくある質問(FAQ)
- 81役すべて覚える必要がありますか?
-
いいえ、実戦で使うのは20~30役程度です。 頻出する基本役から順に覚えていけば十分です。役満クラスは配牌次第で狙うもので、常に意識する必要はありません。
- 複合役は本当に一切認められないのですか?
-
原則として最も高い役のみを採用します。 ただし、大会によっては一部の組み合わせ(例:無字+平和など)で加点を認める場合もあります。参加する大会のレギュレーションを確認しましょう。
- 日本麻雀の役とMCRの役の違いは?
-
名称は似ていますが、成立条件や点数が異なる場合があります。
役名 日本麻雀 MCR 平和 1翻 2点 タンヤオ 1翻 2点 対々和 2翻 6点 混一色 3翻(面前) 6点(面前) 清一色 6翻(面前) 24点(面前) - どの役を優先的に狙うべきですか?
-
状況によりますが、基本は以下の優先順位です。
- 序盤:平和・断么九(速度)
- 中盤:対々和・混一色(バランス)
- チャンス時:清一色・小三元(高得点)
- 役満配牌:大三元・国士無双(最高得点)
- 役満はどれくらいの頻度で出ますか?
-
プレイヤーのレベルと運によりますが、一般的な目安は以下の通りです。
- 大三元・四暗刻:100~200局に1回程度
- 国士無双:300~500局に1回程度
- 字一色・清老頭:1000局に1回以下
- 九蓮宝燈・四槓子:数万局に1回以下
- 清一色は面前でなくても成立しますか?
-
はい、成立します。 ただし点数が異なります。
- 面前:24点
- 鳴き:16点
- 役の点数は大会によって変わりますか?
-
基本的な点数は統一されていますが、一部の役で大会ごとに差があります。 特に以下の役は確認が必要です。
- 小三元:12点 or 64点
- 三槓子:12点 or 32点
- 人和の採用有無
- 役を覚えるのにどれくらいかかりますか?
-
段階的に覚えれば、以下の期間が目安です。
- 基本5役:1週間
- 基本15役:3週間
- 基本30役:2ヶ月
- 全81役の理解:3~6ヶ月
実戦経験を積みながら覚えるのが最も効率的です。
まとめ
国際ルール麻雀(MCR)の81役は、一見膨大に見えますが、体系的に学べば確実にマスターできます。
この記事のポイント
- 81役は点数帯で明確に階層化されている
- 実戦で使うのは20~30役程度
- 基本役(1~8点)を最優先で覚える
- 複合役は原則なし、最高役のみ採用
- 配牌評価と役選択の判断力が勝利のカギ
初心者がまずやるべきこと
- 基本5役を完全暗記(平和・断么九・門前清・対々和・混一色)
- オンライン麻雀で実戦経験を積む
- 中級10役に進む(三色・一気通貫・七対子・清一色など)
- 役満の成立条件を理解する
- 実戦で役を使い分ける訓練
上級者を目指すために
- 配牌から3巡以内に方針決定
- 状況に応じた役の切り替え
- 相手の手牌を推測して最適な役を選択
- 高得点役のチャンスを逃さない
MCRは役の多様性が魅力のゲームです。この記事を何度も読み返し、実戦で一つずつ役を使いこなしていってください。半年後、あなたは81役を自在に操る上級プレイヤーになっているはずです。
